私の医師選びの反響

私がある患者さんを通じて、書いた医師選びについて、色々な反響がありました。
「どこの病院ですか?」
「○○先生ですか」
「あまり書いて欲しくない」との意見もありました。
その患者さんは賢明な医師を選び、その患者さんにあった治療が決まりました。
当然私も同席しました。
彼女が「笑いながら診察してもらう事は初めてです。しかも最初に手術した方を
触診してもらうのも、この3年間なかったです」
12月に在宅緩和ケアの講演会があると、連絡あり、パソコンを検索して
いると、凄いドクターのブログにいきあったった。
Dr和の町医者日記   在宅医療を真剣にされている「長尾クリニック」のドクター
私より過激な事が書いてあり、すっかり気にいり読んでいる。
1部紹介します
訪問看護師の悔し涙
  ー当直医を恐喝してしまいましたー
忙しい1日でした。嵐のような外来に、1人の老人が飛び込んできました。「妻が
夜中に廊下で倒れてしまい、起こせないのでそのままにしていたら、意識が朦朧としてきた」と。在宅患者さんなので早々に訪問看護師さんに見に行ってもらいました。
「意識はあるが朦朧としている。手足も動き、脳血管障害ではなさそう。ただ体温が
32度と異様に低い。点滴をしようにも血管が全く出ない」との、報告がありました。
私も診に行きましたが、様子がおかしく入院が必要と判断しました。訪問看護師に
かかりつけの地域で最も信頼されている基幹病院に電話してもらいました。
しかし、当直医は難癖をつけて断りました。2回目の依頼も断られました。
看護師の悔し涙を見て、つい当直医を恐喝してしまいました。
私「普段はそこそこ元気な方です。入院させて様子を見て頂けませんか?」
当直医「当院には低体温の専門家はいませんので無理です」
私「低体温というのは廊下で布団を被らずに、寝ていただけで、当たり前の反応です」
当直医「とにかく低体温の専門家はいないので、絶対に受け入れられません。3次救急に回してください」
私「そんな重篤な状態ではないのです。高齢ですし、少し入院で経過を見て欲しいのですが」
当直医「ダメですね」
私「先生はいったい何科の先生ですか?」
当直医「総合内科です」
私「総合内科なら丁度ぴったりじゃないでしょうか?」
当直医「総合内科は低体温の専門ではありません。訴訟になれば困ります」
私「毛布で温めればいいじゃないですか」
いつもこんなやり取りが続きます。この電話が3回目の依頼です。
当直医は「私の上司にも相談しましたから、これは病院としての結論です。訴訟になれば負けますから」との論旨です。
いつもこんな感じになります。とにかく診たくないようです。
いくら話してもラチがあかないため、つい脅迫してしまいました。
「先生はそれでも医者ですか?恥ずかしくないのですか?これだけ頼んでいるのに
屁理屈ばかり言って門前払いしましたね。それでよく総合内科と言えますね。おたくの
院長先生は、在宅患者さんの入院依頼は絶対断らないと言っています。
先生の対応を来週報告しますね。」
すると「再度、上司と相談します」と言って一旦電話を切りました。
しばらくして電話があり、果して受け入れてもらいました。
恐喝作戦の成功率は高いのですが、時間がかかるのと、嫌な思いが残るので、あまり使いたくありません。しかし今日は冷静な訪問看護師の悔し涙を見て、つい恐喝してしまいました
送る側もちゃんと病院機能を考えて送っています。急性期病院には誤嚥性肺炎は頼みません
総合内科医は「体温が低い」部分を逆手にとり、「それは低体温の専門家に回せ」と
言いました。一連のやり取りは現代医療が抱える問題を象徴しています。
とにかく今日の「総合内科医」には笑いました。
間違っていることに気がついて欲しいと願います。
          すご〜い!!!  これでこそ医師の鏡  藤井でした